こんにちは、モンジュです!
今回は臨床心理学者のメグ・ジェイさんの著書「人生は20代で決まる」の書評・感想になります。
彼女の臨床心理学者としてのカウンセリングの経験をもとにして、今の20代の置かれた状況と20代は何を意識して行動すればよいのかを論じてくれています。
20代の人や、20代の子供を持つ親にはとても参考になる本だと思います。
それではいきましょう!
著者紹介
メグ・ジェイ
アメリカの臨床心理学者で、専門は成人発達心理。ヴァージニア大学准教授であるかたわら、カウンセリングも行っている。
TED Talk「30歳は昔の20歳ではありません」はとても反響を呼んだ。
本書は彼女のカウンセリング経験から得た知見をもとに書かれている。
本書のポイント
①若者のライフプランは難しい

今の若い世代のライフプランの構築の難易度は、過去の歴史を振り返ってみてもかなり難しい状況にあると著者は言います。
理由は、専門的な知識や技術を社会から要求されて修学期間がどんどん延びるので、仕事のキャリアップと結婚・子育てなどのイベントを短い時間に同時に行わなくてはいけないからです。
その様な環境に置かれるにもかかわらず、学校ではどのようにしてライフプランを決定するのかを教えてくれません。
つまり、若者は仕事もプライベートも思い描く理想は持っているが、どうしてよいのか分からないのです!
本書にはある若者の言葉として「まるでどの方向に陸があるのか分からないような大海に浮かんでいる気分。どっちに向かって漕ぎ進めるべきかわからない」というものが紹介されていました。
②人生を決定する重要な出来事の80%は35歳までに起こる

現代社会の20代は遊んで暮らせる人生で最後の期間のようによく言われます。例えば、「若い時に遊んだほうがよい」など40代以上の世代から聞かされます。
しかし、仕事・年収・結婚・出産などの人生の大きなイベントに関わる出来事の80%は35歳までに起こると著者は言います。
なので20代は何となく過ごすべきではなく、その事実を意識して行動を決定するべきであると言います。
③出来事は急には起こらない

仕事・収入・恋愛・結婚などのイベントは急には起こりません。毎日、毎週、毎月のように少しずつ出来事は進んでいきます。
つまり、急には大人にはならないし、急にやりたいと思っている仕事に就けたり、結婚して子供を持つことにはならない。
イベントは段階を踏んで起こるので、少しずつ行動に移す必要があると書かれています。
感想
本書「人生は20代で決まる」は先ほど紹介したポイントを根本的な考えとして書かれています。
つまり、20代という期間は人生を決定してしまう重要な出来事が多く起こるとても大切な時だが、今の若者はどう立ち振る舞えばよいのか分からず、多くの人がその時間を無駄にして過ごしてしまっているということです。
そして、この本では20代に起こる重要な出来事を「仕事」、「恋愛」、「脳と肉体」という3つの大きなパートに分けて、それぞれについてどう行動すべきか論じています。
自分はこの本を読みながらとても心をえぐられるように感じました。
なぜなら、本書で書かれている問題を抱えた若者(本当は仕事でも恋愛でも自分の理想があるにも関わらず、どうすればよく分からず何となく20代を過ごしている人)と自分がかなり重複するように感じられたからです。
自分ももれなくさまよう20代の一人になっていたのです。
「年齢を重ねて時間が無くなり遊べなくなる前に、若い時に遊んでおけ!」という言葉をよく耳にしますが、それだけではダメなのだと分かりました。
必要なのは自分の将来につながるように行動を起こすことなのだということがこの本を読んで得た自分なりの教訓です。
まとめ
今回の記事はTEDでも有名な臨床心理学者のメグ・ジェイさんの著書「人生は20代で決まる」についての記事でした。
彼女が20代の若者をカウンセリングする中で気づいた、20代という期間が人生の中で持つ大きすぎる意味を分かりやすく説明してくれています。
個人的にも、20代という期間がこんなにも重要なんだとはかんがえたこともありませんでした。
一人でも多くの20代の人にオススメしたいと思える、とても価値のある本でした。
是非一度、手に取ってみてください!
コメント